🇮🇹 1793–1863

バルトロメオ・ボスコ

Giovanni Bartolomeo Bosco

バルトロメオ・ボスコの肖像
バルトロメオ・ボスコの肖像Giovanni Silvestri(1778–1855)による図版 / Public domain / 出典

カップとボールの名手。19世紀前半のヨーロッパを代表した手技の演者。

生
1793-01-03
没
1863-03-07
国・拠点
イタリア
時代
近代奇術の黎明
ジャンル
マニピュレーション ・ステージマジック

「カップとボール」は、マジックのなかで最も古い演目のひとつである。ローマ時代の記録にも似た記述が残る。その古い演目を19世紀の舞台に載せ直した人がいる。イタリアのバルトロメオ・ボスコである。

主な功績

  1. 19世紀半ばのヨーロッパで広く知られたイタリアの奇術師である
  2. 古典的な演目「カップとボール」の名手として名を成した
  3. この演目を舞台の規模に引き上げ、いくつかの技法を考案した。それらは現代の演者にとっての標準になっている

最古の演目

彼は1793年1月3日、イタリアに生まれた。フルネームは Giovanni Bartolomeo Bosco である。

彼が生涯をかけて磨いたのは、「カップとボール」だった。伏せた椀とボールを使う、マジックのなかでもっとも古い部類に属する演目である。

この演目の古さは並外れている。古代の記録にも類似の記述が見られ、中世からルネサンスを経て、大道芸として脈々と演じられてきた。つまりボスコは、すでに何百年も演じられてきたものを引き受けた。

古いものを新しくする

新しい演目を発明するのと、古い演目をやり直すのとでは、後者のほうが難しいことがある。観客がすでに知っているからだ。

ボスコがしたのは、この演目を大道芸の規模から舞台の規模に引き上げることだった。そして彼はいくつかの技法を考案している。

重要なのはこの点である。彼が考案した技法は、現代の演者にとっての標準になっている。 200年前の演者が作ったものが、いまも使われ続けているということだ。

マジックの技法には、こういう継承のされ方をするものがある。誰かが考えた1つの動きが、名前を伴って世代を越えていく。石田天海の「テンカイパーム」も、ボスコの技法も、同じ経路を通って現在に届いている。

19世紀前半のヨーロッパ

ボスコは19世紀半ばのヨーロッパで広く名を知られた。

彼の位置を確認しておきたい。ピネッティが18世紀末に宮廷で頂点に立ち、ボスコが19世紀前半に手技で名を成し、そしてロベール゠ウーダンが1845年にパリで自分の劇場を開く。ボスコはこの二人のあいだにいる。

大掛かりな装置ではなく、手のなかで完結する芸で名を成したという点で、彼はダイ・ヴァーノンやホフジンサーへ続く系譜の、かなり早い時期に位置する演者である。

彼は1863年3月7日に世を去った。

記録について

ボスコについて残されている資料は、19世紀後半以降の演者に比べれば多くない。当名鑑では確認できた事実のみを記載している。

それでも、彼の名は「カップとボールの名手」として残った。演目の名前とともに記憶される演者というのは、それほど多くない。

代表的な演目・著作

  • 「カップとボール」— 舞台化と、現在も使われる技法の考案

年表

確認できた年のみを記載しています。

  1. 1793 1月3日、イタリアに生まれる
  2. 1863 3月7日、死去

親子で観るときの注目ポイント

  • カップとボールは2000年前から演じられている演目です。同じことを昔の人も観ていたと思うと感慨があります
  • 道具が3つしかない演目で、どこまで見せられるかに注目を
  • お子さんには「マジックのなかでいちばん古い種類のものだよ」と伝えてみてください

このサイトでは種明かしをしません

マジックのタネや仕掛けの解説は一切掲載していません。知らないまま驚けることこそが、この芸のいちばんの価値だと考えているからです。

公式リンク

  1. Wikipedia(英語)

出典

このページの生没年と実績は、以下の資料で確認しています。

  1. Bartolomeo Bosco Wikipedia(英語版)
  2. Bartolomeo Bosco (1793–1863) museum-digital: deutschland
  3. The Balls of Bartolomeo Bosco Travalanche
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