前田知洋
まえだ ともひろ
手の届く距離で起こす奇跡。日本にクロースアップを定着させた第一人者。
- 生
- 1965-11-10
- 国・拠点
- 日本
- 時代
- 現代
テーブルを挟んで、手が届く距離で起きる。日本の多くの人が「クロースアップ・マジック」という言葉を知ったのは、前田知洋の仕事を通じてだった。
参考映像(非公式)
以下は公式チャンネルではなく、第三者がアップロードした映像です。当サイトでは埋め込まず、リンクのみを掲載しています。権利者からお申し出があれば速やかに取り下げます。
- 驚異のマジック〜前田知洋の世界 チャンネル: 狩野真二
- 驚異のマジック〜前田知洋の世界(続き) チャンネル: 狩野真二
- カードマジックの演技 チャンネル: takimagic
主な功績
- 東京都品川区生まれ。プロのクロースアップ・マジシャンとして活動している
- テレビ出演を通じて、至近距離のマジックというジャンルを日本の一般層に広く知らしめた
- 著述家としても活動し、マジックの考え方を一般向けに言語化している
距離という条件
前田知洋は1965年11月10日、東京都品川区に生まれた。プロのクロースアップ・マジシャンとして活動している。
クロースアップ・マジックは、舞台マジックとは条件がまったく違う。
観客との距離が数十センチしかない。角度をごまかせない。やり直しがきかない。観客の手が届く。ダイ・ヴァーノンが生涯かけて詰めたのは、この条件下で何が成立するかという問題だった。
そのぶん、成立したときの衝撃は大きい。これだけ近くで見ていたのに、という体験は、大劇場では作れない。
テレビが伝えたもの
前田の仕事で大きかったのは、テレビ出演を通じてこのジャンルを日本の一般層に届けたことである。
それまで日本では、マジックといえば舞台の大掛かりな演目か、テレビ特番の脱出イリュージョンが主なイメージだった。引田天功が日本中を沸かせたのは、まさにその路線である。
そこに「手元で起きるマジック」という選択肢が加わった。
この形式がテレビと相性がよかったのは、カメラが寄れるからである。出演者が至近距離で驚く様子が、そのまま画面に映る。視聴者は、驚いている人の顔と、驚かせている手を、同時に見ることになる。「自分もこの席に座ってみたい」と思わせる形式だった。
ロンドンのゴールドスター
彼の評価は国内にとどまらない。
ロンドンのマジック・サークルは、世界的に知られる奇術師の団体である。前田はそこでゴールドスター会員の資格を得ている。アメリカの専門誌でも、表紙や特集に取り上げられてきた。
2007年8月には、NHKの番組で彼がロンドンのマジック・サークルを訪ねる様子が放映されている。
言葉にする仕事
前田知洋は著述家としても活動し、マジックの考え方を一般向けに言語化してきた。
演じるだけでなく、何が起きているのかを言葉で共有する。これはロベール゠ウーダンが自伝でやったことであり、ダイ・ヴァーノンが文献研究でやったことでもある。この芸は、書く人がいる分野なのである。
そしてこの仕事は、マジックを趣味として始める人や、観る側の理解を深める人にとっての入口になっている。
近い距離のこれから
19世紀の大劇場から始まったマジックは、テレビの時代を経て、また手の届く距離へ戻ってきた。
前田知洋が日本で広げたのは、この最も古くて最も新しい形式である。テーブルを挟んで座り、目の前で起きることを見る。それがいちばん強い、ということを日本の観客に思い出させた仕事だった。
代表的な演目・著作
- ロンドンのマジック・サークルのゴールドスター会員
- アメリカの専門誌の表紙・特集への登場
- 一般向けの著述活動 — マジックの考え方を言葉にして伝える仕事
年表
確認できた年のみを記載しています。
- 1965 11月10日、東京都品川区に生まれる
- 2007 8月、NHKの番組でロンドンのマジック・サークルを訪ねる様子が放映される
親子で観るときの注目ポイント
- 至近距離のマジックは、観客の反応も演目の一部です。周りの人の顔も見てみてください
- 演者の話し方に注目を。クロースアップは会話の芸でもあります
- お子さんには「テレビで見るのと、目の前で見るのは全然違うよ」と伝えて、実際に体験させてあげてください
- 上手な人ほど、動きが小さく見えます。派手さと難しさは比例しません
このサイトでは種明かしをしません
マジックのタネや仕掛けの解説は一切掲載していません。知らないまま驚けることこそが、この芸のいちばんの価値だと考えているからです。
公式リンク
出典
このページの生没年と実績は、以下の資料で確認しています。
- 前田知洋 Wikipedia(日本語版)
- MAEDA TOMOHIRO 世界のセレブリティが愛したマジシャン 前田知洋 公式サイト
- 前田 知洋氏 スペシャルインタビュー 呉工業株式会社