🇺🇸 1956–

デビッド・カッパーフィールド

David Copperfield

テレビ特番で世界を驚かせ続けた、現代マジックの代名詞。

生
1956-09-16
国・拠点
アメリカ
時代
テレビとショーの時代
ジャンル
イリュージョン ・ステージマジック

20世紀後半以降、世界でもっとも名前が知られたマジシャンを一人挙げるなら、この人になる。デビッド・カッパーフィールドは、マジックを世界規模の大衆娯楽として成立させた演者である。そしてもうひとつ、彼はこの芸の記憶を守る仕事もしている。

公式チャンネルの演技

デビッド・カッパーフィールド特集(CBS Sunday Morning)
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主な功績

  1. 長年にわたるテレビ特番で、マジックを世界規模の大衆娯楽として定着させた
  2. ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星を持つ
  3. ラスベガスでの長期公演を続け、商業的にもっとも成功したマジシャンとされる
  4. マジックの歴史資料を収集・保存する活動にも取り組んでいる

12歳の会員、16歳の講師

彼は1956年9月16日、ニュージャージー州メチューエンに David Seth Kotkin として生まれた。父は紳士服店を営んでいた。

マジックを始めたのは10歳のときである。人付き合いが得意になるための手段として始めたと伝えられている。

そこからが尋常でない。12歳で、アメリカ奇術家協会(SAM)に史上最年少で入会を認められた。 そして16歳で、ニューヨーク大学のマジック講座を担当している。 高校生がプロ向けの団体に属し、大学で教えていたのである。

デビッド・カッパーフィールドという芸名は、チャールズ・ディケンズの小説から採られたものである。

1974年に高校を卒業すると、彼はミュージカル『The Magic Man』の主演に起用された。

物語を先に置く

彼のテレビ特番シリーズ『The Magic of David Copperfield』は、1978年に始まった。ダグ・ヘニングが観客を呼び戻した、その数年後である。

彼の演目の特徴は、現象そのものより、その前に置かれる物語にある。なぜこれをやるのか。何を意味しているのか。演目に入る前に、観客はまずその文脈を受け取る。

同じことが起きても、物語があるかないかで受け取り方はまったく違う。カッパーフィールドはこの点を徹底した。マジックを「不思議の陳列」から「作品」に近づけた仕事だと言える。

実在するものを使う

彼の演目一覧は、そのまま彼の発想を示している。

リアジェット機(1981年)、自由の女神像(1983年4月8日)、グランドキャニオン上空での浮揚(1984年)、万里の長城(1986年)、アルカトラズ島からの脱出(1987年)、オリエント急行の食堂車(1991年)、そして舞台上を数分間飛ぶ演目(1992年)。

共通しているのは、誰もが知っている実在のものを使うという点である。自由の女神像も万里の長城も、観客が事前にどんなものか知っている。だからこそ、そこで何かが起きたときの衝撃が桁違いになる。

彼はマジックの舞台を、劇場の外へ持ち出した。

30万点を守る仕事

もうひとつ、彼には演者としての顔とは別の仕事がある。

1991年、彼はマルホランド奇術文庫を買い取り、International Museum and Library of the Conjuring Arts を設立した。収蔵品は30万点を超える。 マジックの書籍、図版、版画、ポスター、公演プログラム、写真、手稿、そして歴代のマジシャンのスクラップブック。

これは重要な仕事である。マジックは記録に残りにくい芸だ。演技は消え、道具は散逸し、資料は捨てられる。誰かが集めて守らなければ、100年前の演者は名前すら残らない。

この名鑑のようなサイトが成立するのも、こうした保存の仕事があってのことである。

数字が示すもの

彼はハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星を持ち、ラスベガスでの長期公演を続けている。商業的に最も成功したマジシャンとされる。

演者としての規模と、記録を守る側の仕事と。この二つを同時にやっている人物は、マジックの歴史を通じても多くない。

代表的な演目・著作

  • テレビ特番シリーズ『The Magic of David Copperfield』
  • 自由の女神像(1983年)、万里の長城(1986年)など、実在の巨大な対象を用いた演目
  • International Museum and Library of the Conjuring Arts(1991年設立)— 30万点を超える資料を収蔵する
  • ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星

年表

確認できた年のみを記載しています。

  1. 1956 9月16日、ニュージャージー州メチューエンに David Seth Kotkin として生まれる
  2. 1966 10歳でマジックを始める
  3. 1968 12歳で、アメリカ奇術家協会(SAM)に史上最年少で入会を認められる
  4. 1972 16歳でニューヨーク大学のマジック講座を担当する
  5. 1974 高校卒業後、ミュージカル『The Magic Man』の主演に起用される
  6. 1983 4月8日、自由の女神像を用いた演目をテレビで放映する
  7. 1986 万里の長城を用いた演目を放映する
  8. 1991 マルホランド奇術文庫を買い取り、International Museum and Library of the Conjuring Arts を設立する

親子で観るときの注目ポイント

  • 大きな演目ほど「見せ方」が問われます。どこに視線を集めているかを考えながら観てください
  • 演目の前に語られる物語に注目を。物語があると、同じ現象がまったく違って見えます
  • お子さんには「大きなマジックには、たくさんの人の準備がある」と伝えると舞台の裏側に興味が向きます
  • 好きなものを集めて残す人がいます。誰かが残さなければ、歴史は消えてしまいます

このサイトでは種明かしをしません

マジックのタネや仕掛けの解説は一切掲載していません。知らないまま驚けることこそが、この芸のいちばんの価値だと考えているからです。

公式リンク

  1. 公式サイト

出典

このページの生没年と実績は、以下の資料で確認しています。

  1. David Copperfield (illusionist) Wikipedia(英語版)
  2. David Copperfield | Biography & Facts Encyclopædia Britannica
  3. David Copperfield Hollywood Walk of Fame
  4. International Museum and Library of the Conjuring Arts Magicpedia(Genii Magazine)
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